有機ELテレビの選び方

【有機ELテレビのサイズ選び】何インチ・型が適切?サイズ感を実例で紹介

有機ELテレビのサイズってどうやって選べばいいんだろう?

その悩み、有機ELテレビのプロである私が解決します。

のぶ

この記事で分かること

  • 有機ELテレビのサイズラインナップは?
  • メーカー推奨のサイズの注意点
  • 快適に視聴できるサイズの考え方
  • 視聴距離別、見え方の実例
のぶ

僕は大手家電メーカーで10年以上の有機ELテレビ開発経験があります。

そんな僕が、あなたの使用環境に合った有機ELテレビのサイズ選びをサポートします。

また、テレビサイズと画面の見え方のイメージを我が家の実例を交えて紹介しますので、ぜひ最後まで読んでみてください。

最適なサイズ選びをしよう!

有機ELテレビのサイズ、とりあえず電気屋さんのお勧めを買っておけば間違い無いよね。

もちろんそれでもOKだけど、サイズ選びの考え方を知らないと、後悔しちゃうかもしれないよ!

のぶ

みなさんは購入するテレビのサイズはどうやって決めているでしょうか。

今お持ちの薄型テレビのサイズを基準にするのもいいでしょう。

でも、今のサイズが本当にベストでしょうか?

この機会に改めて考えて、最適なテレビサイズを選びましょう。

有機ELテレビのサイズ展開

まずは、現在販売されている有機ELテレビのサイズ展開について理解しましょう。

ご存知の方も多いと思いますが、有機ELテレビのサイズ種類は液晶テレビほど多くありません。

一覧にまとめるとこんな感じですね。

テレビサイズ高さ
48型59.8 cm106.2cm
55型68.5cm121.7cm
65型80.9cm143.9cm
77型95.9cm170.5cm

ご覧の通り、有機ELテレビのサイズは4種類しかなく最小サイズは48型となります。

48型より小さなサイズで検討されていた方は選択の余地が無いよう思うかもしれませんが、次で説明する「視聴距離」から、改めて最適なサイズを考えてみましょう。

サイズは視聴距離で決まる

最適なテレビサイズはどうやって選べばいいのでしょうか。

それは、「視聴距離」で考えるのが良いでしょう。

視聴距離とはその名の通り「テレビからどのくらい離れて視聴するか」ということを意味しています。

よく、「○○畳の部屋に合うテレビサイズはこれ」という話を聞くけど、間違ってるの?

それも「〇〇畳の部屋なら、これくらいの距離でテレビを見るだろう」という考え方でテレビサイズを提案しているので、考え方は同じだよ。

ただ、同じ部屋の大きさでも、テレビを見る距離はその家それぞれ違うので、視聴距離からテレビサイズを決めた方がいい選択ができるよ。

のぶ

次の章では詳しく視聴距離とテレビサイズの関係について説明しますので、みなさんの視聴距離を思い浮かべながら読んでみてください。

視聴距離とテレビサイズの関係

メーカー推奨サイズを鵜呑みにしてはいけない理由

視聴距離が決まれば、テレビサイズが一つに決まるかというと、そうではありません。

実は、視聴距離とテレビサイズの関係には、大きく分けて以下の2つの考え方があるんです。

2つの視聴距離

  1. 最短視聴距離
  2. 快適視聴距離

テレビメーカーや電気屋さんが勧めているのは「最短視聴距離」から導いたテレビサイズです。

でも、これを信じてテレビサイズを決めてしまうと・・・

「最短視聴距離」を基準に決めたけど、ちょっとイメージと違った。。。

こんな後悔をする人が多いのです。

これから有機ELテレビを購入される皆さんには、サイズ選びには2つの考え方があることを充分理解したうえで選択して欲しいのです。

最短視聴距離

最短視聴距離はこんな計算式で求めることができます。

この計算式を使って、テレビサイズごとに一覧にしてみました。

おすすめサイズ48型55型65型77型
視聴距離0.9m1.0m1.2m1.4m
最短視聴距離とテレビサイズの関係

例えば、55型の最短視聴距離は1mとなっています。

えっ、そんなに近いの!?

こう思われるのも当然と思います。

そもそも、この最短視聴距離はどんな基準で決まっているかというと・・・

最短視聴距離の考え方

画面の荒さが気にならず、綺麗に視聴できる最短の距離

こんな考え方なんです。

テレビの画面は、非常に小さな光の粒が集まって綺麗な映像を映し出しています。

ですが、あまり近づきすぎるとその光の粒が見えてしまい、映像が荒く見えてしまうんです。

最短視聴距離とは、人間が光の粒を認識できない最短の距離ということですね。

最短視聴距離でサイズを決めると?

目の前に映像があるような迫力のある映像が楽しめる。

画面が近すぎるので、画面酔い、目の疲れが出る人も。

快適視聴距離

快適視聴距離は簡単にいうと、「人間が快適に視聴できると感じる距離」という意味です。

快適に感じるって、どうやって決めたんだろう?

一般的な家庭のリビングを想定して、実際に実験して導き出しているんだよ。

参考:一般社団法人 日本人間工学会「薄型テレビの人間工学設計ガイドライン」

のぶ

それでは、快適視聴距離とテレビサイズの関係を見ていきましょう。

おすすめサイズ48型55型65型77型
視聴距離2.6m2.8m3.1m3.5m
快適視聴距離とテレビサイズの関係

最短視聴距離と比べてかなり距離があると思われたでしょう。

または「流石に離れすぎじゃない?」と感じた方もいるかもしれません。

確かに、疲れず快適に視聴できることを重視しているので、余裕のある距離となっています。

快適視聴距離でサイズを決めると?

長時間テレビを見ても疲れにくい。

比較的離れた位置から視聴するため、迫力に欠ける。

実際の視聴距離のイメージ

画面が綺麗に見える距離と、快適に視聴できる距離には大きな差があることはわかったよ。

でも、実際どれくらいの差があるかイメージできないな。

じゃあ、我が家のテレビを例にして、最短試聴距離と快適試聴距離の差を実際に比較してみるね!

のぶ

我が家では、パナソニック製の55型有機ELテレビを使っています。

55型だけの比較になってしまいますが、参考になると思いますのでぜひ参考にしてください。

最短視聴距離のイメージ

55型の最短試聴距離は1mでしたね。

まずは、テレビと試聴位置(ソファー)の位置関係を見てみましょう。

55型の最短視聴距離

どうでしょう。

実際に見ていただくと、最短試聴距離はかなり近いと思いませんか?

それでは次に、画面の見え方のイメージはどんな感じでしょうか。

55型 最短視聴距離での画面の見え方(イメージ)

かなり迫力のある映像を楽しめそうですよね。

映画館の前の列で視聴しているイメージでしょうか。

一方で、長時間見ていると少し目が疲れそうです。

個人的には、映画一本が限界と感じました。

快適視聴距離のイメージ

55型の快適視聴距離は2.8mでしたね。

こちらも、テレビと試聴位置(ソファー)の位置関係を見てみましょう。

55型 快適視聴距離

どうでしょうか。

僕は「一般的な設置イメージより少し遠いかな」と感じました。

次に、画面の見え方のイメージも見ていきましょう。

55型 快適視聴距離での画面の見え方(イメージ)

最短視聴距離よりかなり画面が小さいので、迫力のある映像は期待でしません。

ただ、あまり視線を動かさずにテレビを視聴できるので、確かに長時間視聴しても疲れは無さそうです。

最短視聴距離or 快適視聴距離どっち?

で、結局どっちを基準にしてサイズを選べばいいの?

あくまでも個人的な考えだけど、こんな感じかな。

のぶ

のぶ的結論

快適視聴距離を確保できるテレビサイズを選ぶ

これですね。

快適視聴距離が確保できていれば、近くに寄って見れば最短視聴距離でも楽しむことができます。

でも、逆の場合はどうでしょう。

目が疲れるから離れてみたい、と思ってもどうしようもありません。

ちなみに我が家では、普段の試聴はソファーから、映画を迫力ある画面で楽しみたい時はテレビの前に座って見るようにしてるよ。

のぶ
ゆっくり楽しみたい時
迫力ある映像を楽しみたい時

最後に注意点ですが、例えば55型を快適視聴距離で見る場合「2.8mが必須」というわけではありません。

部屋の大きさ、疲れやすさは人によって違いますので、多少サイズが前後するのは当たり前です。

普段の視聴距離は2.6mだから、快適視聴距離だと48型がベスト。

だけど、普段はそんなに長時間テレビを見るわけじゃないから、一段階大きくして55型にしても快適に見られるかな。

こんな感じでも全く問題ありません。

快適視聴距離をベースにサイズを決めて、「最後は個人の感覚によって微調整」が良いでしょう。

まとめ

今回は、有機ELテレビのサイズの決め方について解説しました。

テレビサイズは、以下の二つの視聴距離をベースに決める方法があり、それぞれ一長一短がありましたね。

  • 最短視聴距離
  • 快適視聴距離

ただ、本記事では「快適視聴距離を確保できるテレビサイズを選ぶ」ことをお勧めしました。

この考え方で選んでおけば、二つの視聴距離のいいとこ取りができるので、失敗が少ない選び方になっております。

ぜひ、有機ELテレビのサイズ選びの参考にしてください。

以下の記事では、あなたの予算でどんな有機ELテレビが購入できるか解説していますので、合わせて読んでいただけると嬉しいです。

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それでは、また別の記事でお会いしましょう。

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